○伊都浄化センター内の施設の紹介

 伊都浄化センターは、伊都処理区の最下流である伊都郡かつらぎ町にあり、処理場面積は約19ha、現在は下記平面図のとおり、一部施設での運転ですが、処理水量の増大に合わせて順次施設を増設します。
 管理棟等の壁面材には下水の処理行程で発生する汚泥を混ぜて高温焼結したタイルを使用し、汚泥リサイクルを実践した建物にするとともに、周辺の景観に違和感を与えないよう、瓦屋根の和風建築構造物としました。場内にはカキ、サクラなど郷土ゆかりの植樹が行われ、下水道施設であることを感じさせない程に整備されています。

また水処理施設(最初沈殿池、エアレーションタンク、最終沈殿池)は全面を覆い、臭気を吸引して脱臭するなど、浄化センターの運転による周辺環境の悪化が起こらないよう、充分配慮しています。

 

管理棟

浄化センターの運転管理を行う施設で、24時間体制で施設の監視を行う管理制御室や、公社事務室、会議室、PRコーナーなどがあります。

←管理制御室
←水質試験室

 

沈砂池ポンプ棟

汚水中の大きなごみをすくい上げる自動除塵機や、下水管からの汚水を水処理施設へくみ上げるポンプなどがあります。

←自動除塵機

汚水ポンプ(立軸渦巻斜流型)

  揚水能力 14m3/分×2台+27.5m3/分×1台
 

 

水処理施設

汚水をきれいにする施設で、長さは約130mあります。汚水は画像奥より、最初沈殿池、生物反応槽、最終沈殿池の順に通過し、汚れの成分が分離され、一番手前の塩素混和池で消毒されたのち放流されます。

  処理能力 6,500m3/日×3系列

←生物反応槽
←最終沈殿池

機械棟

生物反応槽に空気を送り込む送風機や、受変電設備、停電時の電力確保のための自家発電設備などがあります。

←送風機(多段ターボブロワ型)

   送風量 65m3/分×2台+130m3/分×1台
←自家発電設備(ガスタービン)

 発電能力1250kVA 6600V

           

汚泥処理棟 

汚泥中の水分を減らし、減容化する汚泥脱水機などがあります。

←汚泥脱水機(遠心脱水機)
 処理速度 20m3/時
脱水ケーキ(含水率80%程度)

 

せせらぎ水路

処理水を水路に流し、コイ、金魚、ハヤなどを放しています。

 

シールドマシン

伊都浄化センターから延長約700mの下水管を築造する際に使用した掘削機です。沈砂池ポンプ棟そばに置いています。